ルーズソックスの発祥と定着

1980年代中頃から女子大生ブームのセクシー路線に後押しされ、スカートを短くする女子中高生が現れ始めた。1990年代初頭には日本の女子高生の間では制服のスカートを短くするファッション(ミニスカ)が流行した。より露出されるようになった脚部にアクセントを加えるために(あるいは寒さ対策として)履かれるようになったのが、アメリカのE.G.スミス社などの靴下メーカーによって製造、輸入されていた登山用の靴下、ブーツ ソックス(Boot Socks)である。ルーズ・ソックスが本来のブーツソックスと呼ばれていた時期があったのかは定かではないが、かなり早い段階でルーズ・ソックスと呼ばれるようになり、ミニスカの流行とともに急速に広がって定着を見せた。

ルーズソックスの発祥地域については、さまざまな説があるものの断定されていない。有名な説としては、宮城県仙台市を発祥とする説と茨城県水戸市を発祥とする説の2つがある。いずれの説も、当地で寸法の大きい靴下を防寒目的で買ってゆるめて履いたところ、靴下のボリュームによって、相対的に脚が細く見えたことで流行し始めたというものである。その後、ゆるめて履くことを目的とする靴下が商品として定着し、それが東京や大阪などの大都市圏に波及し全国で広まったとされる。主に女子高生の間で急速に人気を得た。しかしながら、1987年末頃、東京都区内では「白いハイソックスを故意に弛ませて履く方法」が女子高生に広まっており(当時は「クシュクシュ」などと呼ばれた)、「ルーズ・ソックス」として販売された商品が、すなわちルーズソックスの祖であるとは言い切れない。

ルーズソックスが最も流行した時期はポスト団塊ジュニアが高校生だった1993年から1998年くらいである。1996年から1998年頃のコギャルブームには、さらに緩い形状をした「スーパールーズ」(スーパールーズソックス)や、ルーズソックスのゴムを抜いた「ゴム抜きルーズ」(ゴム抜きルーズソックス)などの変種も生まれ、なかには200センチメートルという長さのルーズソックスもあった。また、緩さを出すため二重履きなどもされた。それらのファッション性の強いルーズソックスは、進学校の生徒にまで広く愛用された。元々ルーズソックス自体が多くの学校で校則等により規定されている白い靴下のため、紺や黒といった色の指定のある高等学校を除いて、全国津々浦々で多くの生徒が履くようになり、学校内で履くことが許されない生徒達は学校外でルーズソックスに履き替えるということもあった。このような状況はさまざまなマスメディアでも取り上げられ、ルーズソックスは、女子高生の文化を象徴するものして注目を浴びた。また、このことは前述のとおりだが、太ももを細く見せることができる(その反面、足首が太く見えてしまう)というのも流行した一つの理由だと言われている。

2000年代に入るとルーズソックスを禁止とする高校が増え、変わって紺のハイソックス(紺ハイ)が台頭した。ただし、校則の甘い高校では引き続きルーズソックスは着用されルーズソックスを履く女子高生が全くいなくなったわけではなかったが、それらの高校でも2006年頃には完全に紺ハイに取って代わった。その後、ソックスの丈を膝上まで伸ばしたオーバーニーソックスも流行し、高校の制服と組み合わせた形でのファッションも一般的となっている。

2010年現在、一部では流行復活の動きがある。また、コスプレなどではセーラー服と並んで一般的なアイテムとなっている。

世界的にはまだ流行過程にあり、当初登山用としてルーズソックスを売っていたE.G.スミス社も、近年は女性向けソックスとして販売を続けている。

チアリーディングの衣装としては、ミニスカートに良く似合うため、ルーズソックスが定着している。

なお、女子高生好きで知られる漫画家吾妻ひでおの作品『スクラップ学園』(1981年 - 1983年)の主人公が、手製のルーズソックス(ゴムをカッターで切っている)をしており、このファッションを先取りしているとも見える。

2014年春頃から私服にも合わせやすい短くカラフルなルーズソックスが売り出され始め、同年秋頃から再びブームとなった。

2021年現在、1990年代の流行時にルーズソックスを履いていた母親等の影響を受けて、その子世代において再び流行している。 



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